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まほうつかいのでし

魔法使いの弟子

ジョルジュ・バタイユ/著

酒井健/訳

 

〇在庫あり

定価520円+税

四六判/72ページ/並製

ISBN 9784907105051

C0010

2015.11発行



何も愛さずにいるということが人間には許されている。というのも、人間を誕生させたこの原因も目的もない宇宙は、必ずしも、人間が受け入れることができるような運命を人間に与えてきたわけではないからだ。

(本文7P)

 

 バタイユの恋愛論、共同体論。

「聖なるもの」を求めて、ミシェル・レリス、ロジェ・カイヨワとともに〈社会学研究会〉を立ち上げたバタイユ。恋人・運命・偶然・共同体・神話……これらの概念を交差させ、失われた実存の総合性への回帰を探る。

【目次】

魔法使いの弟子

1 欲求がないことは満足がないことよりも不幸だ

2 人間でありたいという欲求を失った人間

3 学問の人間

4 フィクションの人間

5 行動に奉仕するフィクション

6 行動の人間

7 行動は、人間の世界によって変えられ、この世界を変えることができずにいる

8 分裂する実存

9 完全な実存と、愛する存在のイメージ

10 愛する存在の幻影的な特徴

11 恋人たちの真の世界

12 ひとまとまりの偶然

13 運命と神話

14 魔法使いの弟子

原注・訳注

訳者あとがき

 

【著者】ジョルジュ・バタイユ

Georges Bataille(1897―1962)

20世紀フランスの総合的な思想家。

小説、詩も手がける。生と死の狭間の感覚的かつ意識的体験に人間の至高の可能性を見出そうとした。その視点から、エロティシズム、芸術、宗教、経済など、人文系の多様な分野で尖鋭な議論を展開した。キリスト教神秘主義、シュルレアリスム、ニーチェ哲学などに思想の影響源がある。

 

【訳者】酒井健(さかい たけし)

 1954年東京生まれ。現在、法政大学文学部教授。フランス現代思想、西欧文化史。

『ゴシックとは何か-大聖堂の精神史』2000年度サントリー学芸賞。

著書に『バタイユ そのパトスとタナトス』『バタイユ入門』『ゴシックとは何か』『バタイユ』『シュルレアリスム』『死と生の遊び』『魂の思想史』など。

バタイユの訳書に『ニーチェについて』『エロティシズム』『ランスの大聖堂』『純然たる幸福』『至高性』。